前回からの続きです。
個人のお客様が、大量生産品と似たようなイメージのものを少量だけ作る事は可能か？というお話しです。
ズバリ！１個だけの曲げ加工のご注文でも、お受けする事が可能です！
しかし、いくつかの条件がございます。
まず、コピー品はダメです。法的権利を侵害する事は許されません。
次に、そこまで技術が必要ではなく、金型も近似の金型で代用するなどが可能の場合。
例えば、機械設定、金型設置に対する費用、運送料、梱包費など諸々の費用の合計が仮に１万円だとすると、極めて当たり前で恐縮ですが、１０００個作れば１個あたりの費用は１０円だが、１個だけしか作らないと、１万円の費用がそのまま丸ごと１個に乗っかってしまいます。
その次に、高度な技術が必要な物の場合。
技術を持っている事が前提ですが、大量生産品の開発費と同等かそれ以上の予算があれば、理論的には少量でも製作は可能です。
お客様が個人ではなく法人（企業）で、これから新製品を開発しようなどの目的であれば、数十万円の開発費は当り前ですね。それ以上の開発費を計上する事だってあります。
また個人のお客様でも、「どうしても特注品がほしい！趣味に関してはお金に糸目をつけない！」という方もたくさんいらっしゃいます。
しかし一方で、個人のお客さまはお小遣いが限られている事もあります。
気軽に日曜大工の感覚で、１個だけのご依頼の場合、数千円の費用でまかなえるとお考えの時は、結果的に断念という事も出てくるのです。
さて次回は、１個だけ特注で物を作ると高くなるメカニズムについて、少し詳しくお話します。
